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2007年08月15日

楽園キャンプ場

ろんがあがキャンプする場合、山や高原で、というパターンが多い。
特に夏なら、涼しさを求めてなるべく標高の高いキャンプ場に行きたい。

しかし、今からウン十年前の学生時代は、
夏といえば仲間と行く「島のキャンプ」だった。

当時、先輩が伊豆大島に住んでいて、遊びに行くとなにかと面倒を見てくれた。
魚介類などの食材をいっぱい差し入れしてくれて、海の幸を堪能できたし、
クルマを1台調達してくれたので、ドライブしたり海水浴場をハシゴしたり、
島中を遊び回わることができた。

その時にベースにしていたのが、波浮港にほど近い差木地にある
「トウシキキャンプ場」だった。
当時は森の中のキャンプ場で、先輩の知り合いの親切な管理人さんもいた。

それから十数年後、ふたたび訪れた時は公営の無料キャンプ場に変わっていた。
そこには親切な管理人さんこそいなかったが、
ろんがあにとっては「楽園キャンプ場」だったのだ。

楽園キャンプ場
(写真:東京諸島観光連盟ホームページより)

伊豆大島の玄関口・元町港から波浮港行きのバスで約50分、
「南高校前」で下車して、南国らしい密林の中の道を進むと、
ポッカリと開けた芝生の広場に出る。

ここが「トウシキキャンプ場」である。

ちょっとサッカーでも楽しめそうなスペースは広々と開放的。
キャンプ場案内には収容100人・テント30張りとなっているが、それ以上でも収容できそう。

南面は断崖になっているが、その下からはるか水平線につづく太平洋。
背後は密林がもくもくと立ち上がって三原山の外輪山につづいている。
10分も歩けば食料品店や雑貨屋、ボウリング場(今もあるかな?)もある街なのだが、
全くそれを感じさせない大自然に抱かれたキャンプ場だ。

島の最南端にあるので、低気圧が近づいた時は立っていられないほどの強風が直接吹きつけるらしいが、天気が良ければいつもそよそよと海風で涼しく、暑さもしのぎやすい。

以前行った時期はお盆過ぎの8月下旬だったが、我々の他にキャンパーは一組もなく、
広いキャンプ場を貸し切り状態。しっかりした東屋を専用のリビングのように使えた。

また、断崖の下へ通じる舗装された小道を下れば、
10m近い海底まではっきり見える非常に透明度の高い磯。
ダイビングスポットにもなっている「トウシキの鼻」だ。

防波堤状の岩が連なっているので、沖から打ち寄せる波からは守られた形でダイビングが楽しめる。
海底にはカラフルなサンゴやコーラルフィッシュが見られ、
伊豆の海とは思えないような見事さ。

ろんがあは当時スキューバダイビングをちょっぴりかじっていたのだが、
マスクとシュノーケルとフィンのみで潜る、よりフィジカルなシュノーケリングが好きだった。

それがこの「トウシキの鼻」では思う存分楽しめるのである。
1週間のキャンプ中、ほぼ毎日、終日海に浮かんでいた。
それでも飽きないのである。

夜になると満天の星。
澄み切った大気と周囲に人工の光がないことから、星の多さをあらためて実感するほどの星空だ。
なにしろ星がよく見えすぎて、一等星と二等星などの見分けがつかないほど。
天の川はもやのように白くたなびいて見える。

芝生に寝ころんで人工衛星が通過するのを眺めながらのんびりと酒を飲む‥‥
今思うと、非常に贅沢な時間だったなあと思うのである。

***************
後日、このトウシキの鼻で遭難のニュースを聞いた。
ダイビングショップのスタッフが、下見をしている時に高波にさらわれたそうである。
ここは普段、防波堤状の岩に守られてはいるが、波が高い日は数十回に一回という感じで岩を超えた波が打ち寄せる時がある。慣れているはずの者も油断すると足元をすくわれる。海では十分すぎるほどの注意が必要だろう。


トウシキキャンプ場
(無料で利用できるが、事前連絡は必要)
〒100-0211 東京都大島大島町差木地字下原
TEL:04992-2-1441(大島町役場)
FAX:04992-2-1371(大島町役場観光課施設係)





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この記事へのコメント
はるか水平線につづく太平洋・・・このフレーズに、思わず行きたい!ってなってしまいました。島キャンプもいいですね~!経験したことありません。あーこんなのをやってみたい(^^
Posted by ユウ at 2007年08月16日 16:02
ユウさん、どうもです。
島キャンプは若者向きというイメージもありますが、伊豆大島は比較的行きやすくて、海以外にも魅力がいっぱいで大人にも愉しめるという印象でした。それにしてもHEX3とバイヤーは海辺に似合いそうですねえ(^ ^;
Posted by ろんがあ at 2007年08月16日 18:38
たぶん海辺だったら、HEX3の本体だけでも快適かもしれませんよね。島・・・そうですねぇ、宝島とかいう財宝伝説のある島でキャンプしつつトレジャーハンティングしたいですね~♪
Posted by ユウ at 2007年08月18日 00:23
ユウさん、どうもです。
財宝伝説‥‥徹夜で料理するのでなければ、無人島生活で「トッタド〜!」も楽しそうですよね。
Posted by ろんがあ at 2007年08月22日 17:06
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