ろんがあのアッ！とらんだむ

キャンプで楽器を楽しもう---の第三弾。



すでに紹介したケーナや篠笛は、
「音が響く」ということが快感ではあるのだが、
周囲には騒音となって迷惑になりかねないというデメリットもある。

しかし、それ以前の問題として、
音を出せるようになるまである程度のガマンが必要である。
いい音を奏でるためには、適切な練習法でそれなりの時間の積み重ねが必要だ。

理想的な音色を作っていくという作業は、楽器演奏の醍醐味の一つでもあるので、
楽器好きな人はそんなガマンも苦にならないし、むしろ楽しいと感じるだろうが、
楽器初心者の人にとっては、ちょっと敷居が高すぎるかもしれない。

そんな楽器初心者の方に、おすすめの楽器がある。
「オカリナ」である。

小中学校時代、音楽の時間にリコーダーを吹いたことのある人ならば、
初めて手にした時からパポ〜と音が出せるだろう。
運指も似ている。
高音域や最低音付近は、さすがに音程に合わせた息の方向、量、スピードなど、
音を出すためのコツはあるが、中音域は比較的簡単にきれいな音で吹けるはずだ。

ろんがあもアケタのソプラノ「RT-2F」というのを１本持っているが、
楽器屋で買う時に試しに吹いてみたら、はじめから一応音が出せた。
その音色はご存じの通りパピプペポ〜、という素朴な音色。まさに癒し系。

だが、プロの演奏を聴くと、やさしい音色ながら実が詰まった音で、
輪郭がクッキリしているためか、シンセサイザーのような電子音ぽく感じることさえある。
上手い演奏は決して「素朴」な感じには聞こえないのがスゴイ。

シンプルでプリミティブなイメージだが、意外と奥が深い楽器なのだとおもう。

ところでオカリナは粘土を型にはめて焼成して作られた陶器なので、落としたら壊れる。
しかし特別な手入れは必要なく、アウトドアでの扱いも神経質になる必要はなさそうだ。
ただし、発音部の歌口をこわす恐れがあるので水洗いは厳禁とされている。
また、吹いた直後や雨に当てるなど、内部に水分があるのに通気性のない状態で保管するとカビが生える恐れがある。
通気性のあるソフトケースも売られているので、それに入れておけば問題はないだろう。

さて、オカリナの選び方だが、
いちばんいいのは、有名メーカー（アケタやナイト、ティアーモ等）の主力製品
（4,000〜8,000円程度）を実際に吹きくらべて選ぶこと。
（基本的に、試奏させてくれないような楽器屋では楽器を買うべきではない）
安いものは楽器というより玩具といった方がよく、どうやっても音程が合わないという製品もある。
また高い製品はオカリナ作家の手作り品など、プロモデルっぽいものになるので初心者にはチョット‥‥といえる。

オカリナは製作者によって吹きやすさに違いがあるようで、そのオカリナに合わせた吹き方というのが求められるらしい。上手下手に関係なく相性が合わないと高音がどうしても出ないとか、苦労するらしいのだ。

初心者には吹き方のくせも何もないのだが、初めて触る楽器でもなんとなくしっくりくる楽器を選ぶべきだろう。
その相性が良ければ、音を出すのがひたすら楽しく、練習が待ち遠しくなるはずなのだ。
そうなれば、上達も早く、一層楽しくなり、一層練習するようになってくる‥‥
という理想的な好循環にはまるわけだ。

ろんがあの場合は、練習できない、上達しない、ほかの楽器に目移り‥‥
という悪循環に陥っているが。

参考：ミナ先生のネットでレッスン（オカリナ編）
http://www.rakuten.co.jp/otanigakki/482167/490173/516185/


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