背高のっぽのガスコンロに鍋をのせるのは、とっても不安だ。
ちょっとバランスを崩すと倒す危険がある。
実際、倒したこともある。
伊豆大島の海水浴場でトコブシなどの貝をどっさりとり、
それを出汁にしてみそ汁をつくったのだが、倒してしまった。
すべては砂にしみこんでいってしまい、出汁の抜けた貝殻が残った。
倒す直前の味見ではすごくうまかっただけに、今思い出しても残念でならない。
だから、MSRのようなカートリッジ分離型のガスコンロが好きだ。
低重心で安定しているし、カートリッジとの接続部に負担がかからないので安心だ。
分離タイプでいちばん最初に発売されたのはこれだった。
EPI(イーピーアイ) APSA−IIIストーブ
分離式なら収納性は良さそうだが、実はひじょうに悪い。
なにしろMSRのウィスパーライトよりかさばるくらいだ。
しかし、大きめの鍋をのせてもビクともしないしっかりした造りで、
オート点火のボタンがカートリッジ側にあるのが便利だ。
これならオートキャンプなどでツーバーナー代わりに使うのに向いている。
こんな風にBBQコンロのケースにつっこんだような時にも点火しやすいのだ。
しかし、
ガスカートリッジはやはりカセットコンロ用(CB缶)がいちばんだと思う。
どこでも入手しやすいし、なんといっても安い。
(メーカー側では専用のカートリッジを使えと言うが、自己責任と唱えればどのCB缶でも実際は問題はない)
でも、気温が低い時期にはプレミアムガスなどのタイプじゃなければ使えないではないか、
という人もいると思う。
ろんがあはノーマルタイプしか使わない。
だって、
分離型ならカートリッジを充分温められるじゃないか。
自分の炎で。
もちろん、カートリッジを置く位置を炎からどの程度にするかは、
それこそ自己責任だ。
缶の温度をこまめにチェックして調整すべきで、
過熱するようでは本当に危険だ。
というわけで、
ガスではこのコンロがいちばん良いと思っている。
ユニフレーム(UNIFLAME) US−TRAIL
火力は3,000kcal/hで充分だし、価格が安いのでコストパフォーマンス的に優れている。
最近のマイクロタイプほどではないが、収納性も良好なのでソロトレッキングなどにも使いやすい。
ちょっと華奢な印象はあるが、普通のキャンプ用の鍋なら問題はない。
ダッチオーブンなどにも使いたければ、これを使用すればいい。
ユニフレーム(UNIFLAME) タフ五徳
なお、ろんがあはこのコンロのオート点火がないタイプを使っている。
いつも点火はこれを使うからだ。
ユニフレーム(UNIFLAME) スティックライターショート
これはかさばらないのがいいのだが、その分なくしやすいので、いつもポケットにペンのように入れている。
また、細い上にヘアライン仕上げなので、素手で握って点火する時に滑りやすいので、
100円ショップで買ったペン用のゴムグリップを付けている。
この赤いのがそうだ。
それからガスは風に弱いので、
これも必需品と考えた方が良いだろう。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) アルミウインドスクリーン
最近、つい買ってしまったものがある。
そのおかげで、ふる〜いEPIのBPが復活した。
分離型として。
EPIとプリムスのハイブリッドとして。
PRIMUS(プリムス) スパイダーキット
メーカー側としては、こんな使われ方はイヤだろうけど。