2007年07月13日
マキ割り用の鉈
最近のオートキャンプでは包丁を持参するので大きなナイフの出番は少ないが、
たき火の薪づくりのために鉈は必ず持っていく。
この鉈は20年くらい前に銀座の菊秀で買ったものだが、
刃渡り165ミリの小さめの剣鉈だ。
たき火の薪づくりのために鉈は必ず持っていく。
この鉈は20年くらい前に銀座の菊秀で買ったものだが、
刃渡り165ミリの小さめの剣鉈だ。
当時、そこらで売っている安い鉈は片刃が多かった。
片刃は藪こぎや枝打ちには使えるが、薪割りには適さない。
薪を立てて垂直に刃を当てても、片側に食い込んでいってしまう。
しかも右利きを前提に作ってあるので、
左利きのろんがあにとっては非常に使いにくいものだった。
(下手な絵で申し訳ない)
というわけで両刃の鉈を探し、刃物店として有名な菊秀をのぞいてみたら
これが見つかった。
そんなに高いものじゃない。確か8,000円程度だったはず。
値段の割に鋼を軟鉄でサンドイッチした割込みという本格的なつくりだ。
角鉈ではなく剣鉈にしたのは、大きさが大型ナイフ程度なので
ナイフ的な使い方ができるんじゃないかと期待したからだ。
実際、持っている刃物の中でいちばん使用頻度が高く、愛着もある。
しかしこの鉈は薪割り用としては実は小さくて軽すぎる。
薪を割る場合、
まず木口に鉈を当てた状態をキープして少し持ち上げ、
数回打ち付けて刃を食い込ませる、
刃が充分食い込んだら鉈を振り上げてたたき割る。
鉈の重さを利用するわけで、ある程度の重量が必要なのだ。
このとき鉈が軽いと食い込みにくく、仕事がはかどらない。
そこでこの軽い剣鉈で薪割りをする時は、
薪に当てた鉈のミネをゴムハンマーで叩いて割っている。
さすがに最近はちょっと大きい鉈が欲しい気もしている。
以前、この軽さを補うために切れ味を良くしようと、
ナイフのように鋭く研いでみたことがある。
試しに枝打ちをしてみたら、確かに切れ味は良かったのだが、
太めの枝には深く食い込んで抜けなくなってしまった。
鋭角なV字なので、割り裂く力が弱い上にピッタリ挟まって動かないのだ。
しかたなく、鉈らしい刃角で「ハマグリ刃」に研ぎ直した。
今度は食い込みすぎることもなく、薪割りにも具合が良くなった。
やっぱりその刃物ごとに適した刃の付けかたがあるわけだ。
最近は剣鉈よりも大型ナイフ的な和式刃物が増えてきた。
1〜3万円もする高級品だ。
関兼常 関伝古式和鉄製錬 雷神狩猟匠・両刃
伊勢屋 狩猟刀火造剣鉈
いつかは手にしてみたい逸品だが、
薪割り用にはもったいない。
とりあえずはこのあたりが欲しい今日この頃なのだ。
ZEST 土佐是寿刀作白紙鍛造角鉈
ランキングを試しています。よろしければ1クリックどうぞ。
片刃は藪こぎや枝打ちには使えるが、薪割りには適さない。
薪を立てて垂直に刃を当てても、片側に食い込んでいってしまう。
しかも右利きを前提に作ってあるので、
左利きのろんがあにとっては非常に使いにくいものだった。
(下手な絵で申し訳ない)
というわけで両刃の鉈を探し、刃物店として有名な菊秀をのぞいてみたら
これが見つかった。
そんなに高いものじゃない。確か8,000円程度だったはず。
値段の割に鋼を軟鉄でサンドイッチした割込みという本格的なつくりだ。
角鉈ではなく剣鉈にしたのは、大きさが大型ナイフ程度なので
ナイフ的な使い方ができるんじゃないかと期待したからだ。
実際、持っている刃物の中でいちばん使用頻度が高く、愛着もある。
しかしこの鉈は薪割り用としては実は小さくて軽すぎる。
薪を割る場合、
まず木口に鉈を当てた状態をキープして少し持ち上げ、
数回打ち付けて刃を食い込ませる、
刃が充分食い込んだら鉈を振り上げてたたき割る。
鉈の重さを利用するわけで、ある程度の重量が必要なのだ。
このとき鉈が軽いと食い込みにくく、仕事がはかどらない。
そこでこの軽い剣鉈で薪割りをする時は、
薪に当てた鉈のミネをゴムハンマーで叩いて割っている。
さすがに最近はちょっと大きい鉈が欲しい気もしている。
以前、この軽さを補うために切れ味を良くしようと、
ナイフのように鋭く研いでみたことがある。
試しに枝打ちをしてみたら、確かに切れ味は良かったのだが、
太めの枝には深く食い込んで抜けなくなってしまった。
鋭角なV字なので、割り裂く力が弱い上にピッタリ挟まって動かないのだ。
しかたなく、鉈らしい刃角で「ハマグリ刃」に研ぎ直した。
今度は食い込みすぎることもなく、薪割りにも具合が良くなった。
やっぱりその刃物ごとに適した刃の付けかたがあるわけだ。
最近は剣鉈よりも大型ナイフ的な和式刃物が増えてきた。
1〜3万円もする高級品だ。
関兼常 関伝古式和鉄製錬 雷神狩猟匠・両刃
伊勢屋 狩猟刀火造剣鉈
いつかは手にしてみたい逸品だが、
薪割り用にはもったいない。
とりあえずはこのあたりが欲しい今日この頃なのだ。
ZEST 土佐是寿刀作白紙鍛造角鉈
ランキングを試しています。よろしければ1クリックどうぞ。
Posted by ろんがあ at 20:01│Comments(5)
│道具
この記事へのコメント
これは・・・素晴らしい鉈ですね!
僕も愛用の鉈があります。これに似ていますが、安物(^^;;
この形状って、どことなくマタギ鉈に似ていて雰囲気あるんですよね。でも、こんなの車に積んでると、いつでも逮捕されそうですね(^^;;;
僕も愛用の鉈があります。これに似ていますが、安物(^^;;
この形状って、どことなくマタギ鉈に似ていて雰囲気あるんですよね。でも、こんなの車に積んでると、いつでも逮捕されそうですね(^^;;;
Posted by ユウ at 2007年07月13日 20:19
ユウさん、どうもです。
わたしもマタギのフクロナガサとかには憧れます。
もちろんコレはキャンプにいく時だけ、荷物の奥の方にしまってます。キャンプに使うというのは正当な理由になるとは思うのですが。
わたしもマタギのフクロナガサとかには憧れます。
もちろんコレはキャンプにいく時だけ、荷物の奥の方にしまってます。キャンプに使うというのは正当な理由になるとは思うのですが。
Posted by ろんがあ at 2007年07月13日 20:32
これが頭にあったため、15日のキャンプに鉈を持たず、ナイフ一本。警察が巡回していましたが、止められませんでした(笑)
ナイフで湿った薪を削りつつ・・・やっぱりナタを持ってくるべきだった、と実感。結局、火付けにエスビットを一個使ってしまいました(^^;;
ナイフで湿った薪を削りつつ・・・やっぱりナタを持ってくるべきだった、と実感。結局、火付けにエスビットを一個使ってしまいました(^^;;
Posted by ユウ at 2007年07月18日 01:53
ナイフで薪削りというのはつらいですね。鉈もキャンプに使うというなら胸を張っていいと思えますが‥‥
ところで、明け方の怖い話というのが気になります。ぜひ記事にしてください。待ってます。
ところで、明け方の怖い話というのが気になります。ぜひ記事にしてください。待ってます。
Posted by ろんがあ at 2007年07月18日 23:01
明け方の怖い話・・・これ、ほんとうに心臓が止まると思うほど怖かったです。それまで話にしか聞いたことなかったもので。ネタに詰まったら、記事にするかもしれません(^^;;
Posted by ユウ at 2007年07月18日 23:30
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