ナイフの携帯にご注意

ろんがあ

2007年07月12日 18:08

ろんがあは刃物が好きである。

刃物好き、というと危ない人と思われがちだが、
ちょっとワイルドなキャンプをしようとすると必需品だし、
刃物に限らず、いい作り手が作ったいい道具を持つと、それを好きになるのは当然のこと。

自然と数も増えてしまった。

その中でいちばん使用頻度の高いものといえば、
やはりビクトリノックスだ。


これは「モータリスト」というタイプで、
栓抜き・缶切り・はさみ・穴空けなどに加えて、
プラスドライバーや鉄ヤスリなどのツールが特長。
最近はラインナップの中に見かけなくなってしまって残念だ。

少し前までは、
会社に行く鞄にも入れていた。
なにかあったときに便利だからね。

ところが、
この手の小さなツールナイフも銃刀法や軽犯罪法で取り締まっていることを知った。
最近ニュースになったのは「デスノート」の作者・小畑健がアーミーナイフ(刃渡り8.6センチ)をクルマのグローブボックスに入れていて逮捕された事件だ。

これって多分、ビクトリノックスかウェンガーだろう。
銃刀法じゃ確か15センチを超える刀剣類がダメだったんじゃないか?
それにしてもアーミーナイフレベルで逮捕だなんて‥‥
そんな気持ちでネットを検索してみると、
まず<銃刀法>では
「刃体の長さが6センチを超えるものを正当な理由なく携帯してはならない」(違反は1年以下の懲役または3万円以下の罰金)
ということだ。

では6センチ以下ならいいかというと
<軽犯罪法>「正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他、人の生命を害し、または人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者」(
拘留または科料)というところに引っかかり逮捕される可能性がある。

つまり大小にかかわらず、刃物は理由なく携帯してはいけないというわけだ。
(スノーピークのソリッドステークもやばそうだ)


街を歩いていて警官に職質をかけられ、協力すると「荷物を見せろ」といわれる。見せるのを渋ると「見られて困るようなものを持ってるのか」と追いつめられる。しかたなく所持品を見せるとキーホルダーの小さなナイフが見つかる。小さいから問題ないだろうと警官に見せると、任意同行で警察署に連れて行かれ調書を取られて書類送検。ナイフは当然没収‥‥

こんなケースが数年前から非常に増えているようだ。
「この程度なら問題ないはず」という気持ちで協力して捕まるという人が多い。

テロ対策だとか凶悪犯罪の増加とかで取締を厳しくしなければならないというのは分かるが、
人を見たら泥棒と思え的な姿勢で一般庶民を取り締まるというのは、
いかがなものだろうか?


ろんがあはビクトリノックスを持ち歩くのをやめた。

警官に「荷物を見せろ」といわれるシチュエーションで、
つい、泉谷しげるの懐かしい歌「黒いカバン」を思い出してしまった。
この歌の結びのように「今度だけは許してやると(警官に)いってやった」
で、笑えたらいいのになあ。


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